今回は、当院に来られた15歳の女の子(高校1年生)の症例をご紹介します。
このお子さんは、1年前から「朝どうしても起きられない」「頭痛とめまいで身体が動かない」といった症状が続き、病院では起立性調節障害(OD)と診断されていました。
しかし、薬を飲んでも変化が少なく、学校の遅刻・欠席が増え、親御さんも「このままでは高校生活が送られないのでは」と非常に心配されていました。
朝のつらさは「気持ちの問題」ではありません
初めて来院されたとき、彼女はとても細身で、少し不安そうな表情でした。
午後になると多少動けるものの、朝は頭が重く、食欲もわかず、立ち上がった時の動悸やふらつきが強く出るとのこと。
病院の検査では「自律神経の乱れ」と言われていましたが、問診を進めると、
・頭痛
・月経前後の体調不良
・食後の疲労感
・気温差で症状が悪化する
など、アレルギーやヒスタミン過敏の特徴に似た症状も多く見られました。
そこで、フィシオエナジェティックを用いて検査と治療を行っていきました
詳しく検査していくと、以下の反応が出てきました。
●細胞外のヒスタミン代謝(DAO)の低下
腸の炎症(リーキーガット症候群)があり、「食べ物・ストレス・ホルモン変動」でヒスタミンが過剰になってしまう
●細胞内ヒスタミン(HNMT)代謝の弱さ
脳の覚醒や集中に関わる部分の代謝が落ちており、朝起きられない・頭が働かないという症状がでてくる
●メチレーション経路(ヒスタミン分解)が負荷
慢性疲労・睡眠の質の低下に影響します
つまり彼女の起立性調節障害は、自律神経の問題だけでなく、「ヒスタミン代謝の滞り」も大きな要因になっていたのです。
これらは普通の血液検査では見つかりにくいため、最初からこれらの問題に対応するというのは非常に難しいです。
フィシオエナジェティックによる調整
施術では以下のポイントからアプローチしました。
①腸内環境とDAOのサポート
・腸の炎症に対する治療
・摂取すると負担になる食品のチェック(小麦系と乳製品が特に反応が強いタイプでした)
このあたりを整えると、「食後のだるさ」が軽減しました。
②HNMTとメチレーションのサポート
・ビタミンB6、葉酸、メチオニン代謝の検査と必要なサプリメントの提案
・脳疲労に関連する検査とサプリメントの提案
ここを整えると、朝の「頭がぼーっとする感じ」が少しずつ改善していきました。
③心理面のストレスケア
彼女は「朝起きられない自分が情けない」「周りに迷惑をかけている気がする」と、自分を責めやすい傾向がありました。
そのため、心身が同時に負担を受けていた状態です。
施術の中で、心の緊張を緩める調整も行い、親御さんにも「責める言葉を減らす接し方」をお伝えしました。
3か月後の変化
「朝のしんどさが、以前とまったく違う」
施術を重ねて3か月ほど経った頃、親御さんからこんな報告をいただきました。
「以前のように布団から起き上がれない日は減りました」
「学校に行ける日が増えてきました」
「午後だけでなく、午前の授業にも参加できる日がある」
もちろん、すぐに100%元どおりになるわけではありませんが、
表情の明るさ、朝の立ち上がりの安定度、気持ちの落ち込み具合などは明確に変化がありました。
本人も
「前より息苦しさが少ない」
「朝の頭痛が減ってきた」
と実感していました。
起立性調節障害の背景には、ヒスタミン代謝の負担が潜んでいることがあります
今回の症例では、
・細胞外ヒスタミン(DAO)の低下
・細胞内ヒスタミン(HNMT)の代謝不良
・メチレーション経路の弱さ
が重なり、朝起きられない状態を引き起こしていました。
起立性調節障害は「自律神経の問題」と一言で片付けられがちですが、その背景には、腸内環境・免疫・脳疲労・ストレスなど、さまざまな要因が絡み合っています。
フィシオエナジェティックでは、こうした複雑な原因をひとつずつ丁寧に紐解き、その子に合った形で調整を進めていくことができます。
もしお子さんが「朝どうしても起きられない」「病院では改善が難しい」と悩んでいるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
一緒に、その子のペースで回復の道筋を作っていきましょう。
