【起立性調節障害】鉄分・タンパク質が逆効果に?安易な栄養の摂取への警告|さいたま 上尾

「朝起きられない」「めまいや立ちくらみがひどい」「頭痛や吐き気で学校に行けない」――このつらさは、ご本人にしか分からないものですよね。

ODの改善策として、一般的に「鉄分やタンパク質をしっかり摂りましょう」というアドバイスをよく聞きます。これは、ODの原因の一つである「隠れ貧血」や「低タンパク質による低血圧」を改善するために、非常に大切な栄養学的アプローチです。

ですが、私たちはフィシオエナジェティックの診断システムを通じて、「安易な鉄分・タンパク質の摂取が、かえって症状を悪化させる危険性がある」という、驚くべき臨床事実を数多く見てきました。

今回は、なぜそれが逆効果になるのか、当院の独自の視点から、その理由を解説いたします。

闇雲な摂取は危険!「摂るべき栄養」が「毒」に変わる時

栄養摂取は大切ですが、人間の身体は単純ではありません。栄養素を摂取しても、それを「利用できる身体」でなければ意味がないのです。

フィシオエナジェティックでは、構造・化学・感情・情報の4側面から身体のバランスをチェックします。この「化学(栄養)の側面」において、鉄分やタンパク質の摂取がストップをかけられるケースがあります。

  1. 【最重要】「消化・吸収」が追いついていない!
    タンパク質を摂取すると、胃で胃酸と消化酵素(ペプシン)によって分解され、小腸でアミノ酸にまで細かく分解されて、ようやく身体に吸収されます。

    ODのお子様の多くは、自律神経の乱れが原因で、この「消化・吸収」のプロセスに深刻な問題が生じています。

A. 胃酸の不足:タンパク質の”腐敗”と負担
自律神経が乱れ、交感神経優位な状態が続くと、リラックス時に働く胃酸の分泌が極端に低下します。

胃酸が少ないと、せっかく摂った肉や魚などのタンパク質を完全に分解できません。未消化のタンパク質は、胃や小腸で腐敗(イースト菌や悪玉菌の過剰繁殖)を引き起こし、以下の問題が発生します。

●腸内環境の悪化: 悪玉菌が増殖し、リーキーガット症候群を引き起こし、全身に炎症反応が広がります。

●肝臓の負担増: 腐敗によって発生したアンモニアなどの有害物質を処理するために、肝臓に過剰な負担がかかります。

●症状の悪化: 肝臓は解毒だけでなく、エネルギー代謝や自律神経の調整にも深く関わっています。その機能が低下すれば、倦怠感、頭痛、吐き気といったOD症状がより深刻化します。

つまり、タンパク質が「身体を治す材料」ではなく、「処理すべき毒素」に変わってしまうのです。

  1. 処理能力を超えたタンパク質は「代謝経路の詰まり」に
    タンパク質が分解されたアミノ酸は、肝臓で様々な物質に作り替えられますが、このプロセスにもエネルギーと酵素が必要です。

    自律神経が乱れている状態は、この代謝経路がスムーズに流れていない状態です。

    そこに大量のタンパク質が追加されると、工場に処理しきれない原料が山積みになるように、代謝経路がパンクしてしまいます。

    この結果、身体は「炎症」という形で反応し、ODの症状(特に頭痛や関節の痛み)を悪化させることがあります。

鉄分が「活性酸素」の発生源に?「貧血だから鉄分」という考え方も危険な場合があります。

  1. 【鉄分の問題】炎症・感染がある場所での鉄は危険!
    鉄分は酸素を運ぶ重要なミネラルですが、非常に酸化しやすいミネラルでもあります。体内で炎症が起きている状態(例えば、腸の炎症、慢性的なウイルス・細菌感染)で、多量の鉄分を摂取すると、それが活性酸素を大量に発生させる「火種」となりえます。

活性酸素の過剰発生: 細胞を傷つけ、全身の炎症をさらに悪化させます。

細菌のエサ: 多くの病原菌や悪玉菌は鉄分を栄養源として増殖します。身体が感染と戦っている最中に鉄分を補給することは、敵に武器を与えているのと同じ状況になりかねません。

フィシオエナジェティックのARテストでは、この「鉄が身体にストレスを与えているかどうか」を瞬時に特定できます。炎症や感染による負担が大きい身体に対して、鉄剤を出すと明確に身体が拒否する反応が見られます。

鉄分・タンパク質摂取の成功は「準備」にかかっている

ODを根本から克服するためには、まず以下の「身体の土台」を整えることが最優先となります。

胃腸の環境整備: 胃酸分泌のサポート(オステオパシー的な内臓マニピュレーションによる調整、適切なサプリメント選定)と腸内環境のデトックスを優先します。

自律神経の調整: 頭蓋仙骨療法や硬膜の調整を通じて、自律神経(特に迷走神経)の働きを正常化し、消化吸収機能がONになる環境を作ります。

炎症の特定と処理: フィシオエナジェティックで、慢性的な炎症を引き起こしている真の原因(隠れたウイルス、食品アレルギーなど)を特定し、処理します。

身体が「消化・吸収・代謝」を行う準備が整って初めて、鉄分やタンパク質の補給は「体を治すための材料」として機能し、ODの根本的な改善へとつながります。

闇雲に栄養を摂る前に、あなたの身体が今、何を本当に求めているのか。従来の治療で改善が見られなかった方は、ぜひ一度、フィシオエナジェティックを駆使した当院の施術を受けてみませんか?

フィシオエナジェティックで原因を特定し、最適な施術プランをご提案します!

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