自律神経系(不眠)の症例

不眠の症例

不眠でお悩みの方が来院された症例です。

性別・年齢・主な症状

年齢・性別:30代女性。
主な症状:不眠
症状が出るシチュエーション:
寝つきが悪く、眠りに入っても睡眠が浅く、朝起きても疲労感が強い。

今まで受けてきた治療

精神科による投薬治療(マイスリー処方)

原因及び対処

症状が起きていた原因:
・重金属の体内への蓄積
・過去にあったトラウマ的な出来事
・ホルモンバランス異常(甲状腺の機能低下)
・トリプトファン不足(トリプトファンの不耐性)

対処:
・重金属のデトックス(サプリメント・ハーブ類の摂取を勧める)
・ストレスに対して反射療法によるケア
・甲状腺機能障害へのアプローチ

甲状腺機能低下へのアプローチ:
・甲状腺周辺の筋筋膜のリリース
・経絡調整(左三焦経)
・肝臓における栄養バランス(ビタミン)


所感

不眠でお困りだったこの女性の症状の原因は、多岐にわたっていました。

フィシオエナジェティックのARテストで検査をすると、重金属の蓄積・心理的ストレス・ホルモンバランス・トリプトファン不足でした。

まず体内から重金属を排泄させるサプリメントとハーブを選び、また重金属の排泄の際に負担のかかる臓器の保護に必要なハーブ類も選び、一緒に飲むことを勧めました。

重金属は脳内の神経を破壊し、脳内におけるホルモン産生を阻害することが分かっています。

心理的ストレスに対しては、ESRという精神心理に対する反射療法を行うことでケアをしました。

甲状腺の機能低下は、身体の代謝を下げエネルギー不足を引き起こします。結果として不眠や疲労感の原因となります。

トリプトファンは、睡眠に関係する”メラトニン”の原材料になるものですが、不耐性(広い意味でのアレルギー的なもの)によって吸収障害を引き起こしてしまっていて、寝つきの悪さ・睡眠の質を落とす原因になっていました。

これらに対するケアを、3週間に一度のペースで6ヶ月ほど通っていただきました。

期間内に治療が進むうちに、徐々に朝の疲労感が減っていき、症状改善に伴い薬を減らす相談を主治医としていただきました。

半年後には、薬がなくても睡眠がしっかりとれるようになったので、メンテナンスに切り替えて1~2ヶ月に一回のペースで通っていただくようにしました。

不眠症と言われる症状には、重金属をはじめとするこれらの問題がかかわっているということは良くみられる症例です。